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代償 伊岡瞬 [作家あ行]


代償 (角川文庫)

代償 (角川文庫)

  • 作者: 伊岡 瞬
  • 出版社: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2016/05/25
  • メディア: 文庫



気になっていた作家の一人、伊岡瞬さん。

この度、初めて読みました。

ハラハラ、ドキドキでした。

先々、こうなるだろうと、匂わし感が強く、

やっぱりこうなった・・ではなく、

ああ、ならないでほしかった・・の連発で、

緊張感があります。


人を陥れるのが快感であるサイコパス的な達也に、

子どもの頃から振り回されてきた圭輔。


数々の卑劣な事をしながらも、

自らは、手を汚さず、他人をコントロールする。

根っからの悪党である達也が、

言葉巧みに、だます手口は天才的だった。


先々まで頭に描いたシナリオを

淡々とこなしていく。

全て自らの欲求を満たす為だけに。

人を人と思わない。


昔、圭輔の家が火事になり、両親が死んだ件も、

達也によって仕組まれた事だったのか。

自責の念を持つ圭輔の心情を利用していく。

大人になってからも、執拗に圭輔を陥れようとする。

弁護士になった圭輔に、自分の弁護を頼む達也。

その目論見は、卑劣そのものだった。


達也の罪を明るみにし、代償を払ってもらう為に、

圭輔は、昔からの唯一の友である寿一と共に、

悪事の真相に迫る。







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小石 [日記]

気温の差が激しい今日この頃、

大量にあった雪も、急激に融けて、

南向きの歩道は、ほぼアスファルトが出ています。


困ったものが、滑り止めとして使われた大量の小石たち。

つるつる氷の路面では、大変お世話になったのですが、

雪が消えた後も、小石はその存在を

どうだとばかり見せつけています。


この小石が、なぜか靴に入り、

足の裏の違和感が、半端ない。

ショートブーツであろうが、容赦なく入り込む。

上手く入るもんだなーと感心している場合じゃない。

いちいち脱ぐわけにもいかないので、

足を振って、あまり支障のなさそうな位置に小石を運ぶ。

しかし、恐るべき小石、

歩行と共に、中心へ移動してくる。


痛いじゃないか!!!


我慢できず、エレベーター内で靴を脱ぎ、ひっくり返す。

チッ、チッ。 チッ。

小石は、あざ笑うかのように、音を立てて、床に落ちた。



違和感なき靴を履く幸せを、

しかと味わう、今日この頃。。。



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流されるにもホドがある キミコ流行漂流記 北大路公子 [エッセイ・ルポルタージュ]


流されるにもホドがある キミコ流行漂流記 (実業之日本社文庫)

流されるにもホドがある キミコ流行漂流記 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 北大路 公子
  • 出版社: 実業之日本社
  • 発売日: 2017/06/06
  • メディア: 文庫



流行ものについてのエッセイ?!

痛烈な程に、我が道を行く公子氏が・・・。

初めの件は、頑張った感満載で、
普通?!のエッセイストぽかった(^。^;)


だがしかし。

時期に、公子節がジワジワと現れ、

やがて、妄想の世界に誘っていく。。

恐るべし、キミコワールド。


それでなきゃ!(*^。^*)



もっともっと、ぶっ飛んでください。

キミコワールド、お待ちしています!!



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劇場 又吉直樹 [作家ま行]


劇場

劇場

  • 作者: 又吉 直樹
  • 出版社: 新潮社
  • 発売日: 2017/05/11
  • メディア: 単行本



表現が繊細で、描写も哲学的なのだが、

身近に感じる心地よさ。

時として、セピア色に見えたり、

はっきりしたカラーに見えたり。

心情の伝え方が絶妙で、

恋愛に対する不器用さが、

切なく、痛いほど伝わってきます。



演劇の道を、試行錯誤しながら進んでいこうともがく永田。

沙希との出会い。

二人は恋人同士になるが、
我が道を行く永田の個性的な性格に、惹かれつつも、
月日が経つにつれ、前進しない現状に、
沙希は疲れを感じるようになる。

彼女の献身的な支えに甘え過ぎていた。

すべてを支配しているつもりはなかった。


つまらない嫉妬心。

認めたくない自分。


大切な人なのに、言葉と態度がついていかず、

自分の身勝手さに、気付かないふりをしてきた。


辛い思いをたくさんさせた。


彼女は、弱い自分に鎧を着せて、
東京で頑張ってきたが、
不安要素が、一気に押し寄せて、
心がパンクしてしまった。


全く性格の違う2人。
恋愛は哲学では、解明できない。

ちっちゃな自分。

自分は、男として、一歩踏み出すことができるのだろうか。


・・・少し優しくなれた気がする。









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アキラとあきら 池井戸潤 [作家あ行]


アキラとあきら (徳間文庫)

アキラとあきら (徳間文庫)

  • 作者: 池井戸潤
  • 出版社: 徳間書店
  • 発売日: 2017/05/17
  • メディア: 文庫



池井戸潤ワールドにまたしても引き込まれました。

WOWOWでドラマ化もされたこの小説、
10年程前に書かれたもので、この度文庫で初出版。
手に汗握る展開に、700ページを超える長編ですが、
ついつい夜中まで読み続けてしまいました。


父の会社の倒産を経て、
世間の厳しさを見てきた山崎瑛と、
大手東海郵船の御曹司の階堂彬。

お互いに与えられた宿命。

進んでいく道が、重なった時、
その力は、強大になる。


立ち向かい乗り越えてきた苦悩は、
最大の能力と化し、最高のバンカーとして、手腕を発揮する。

お互いに、稀な能力を持ち、数字を読み、先を読む。


産業中央銀行に採用された彬と瑛。
その優秀さは新人研修の融資戦略対決で伝説となっていた。


「金は、金の為に貸すな、人のために貸せ」


バンカーとして働いていた矢先、
彬の父が倒れ、順風満帆だった東海郵船に暗雲が漂う。
叔父2人との確執、優秀な父への昔からの対抗意識は、
グループ会社としての亀裂を生むものだった。
叔父たちの無謀な投資における損失は多大なものとなり、
父なき今、弟の龍馬を社長に担ぎ上げ、連帯保証を結ばせ、
親会社の東海郵船にも危機が迫っていた。

彬は銀行を辞め、東海郵船の社長となる。

会社、そして大勢の従業員と家族を守る為に、
古巣である産業中央銀行、
そして最も信頼のおける同期・瑛と共に、
解決策を模索する。






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クローバーナイト 辻村深月 [作家た行]


クローバーナイト

クローバーナイト

  • 作者: 辻村 深月
  • 出版社: 光文社
  • 発売日: 2016/11/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



現代の子育て世代に贈るエール。

保育園事情、過熱するお受験事情。

育児にまつわる昔と現代の考え方の差、

一筋縄ではいかない子育ての歯がゆさを描く。


家族の一人ひとりが、クローバーの一枚の葉。

全てが繋がり、ナイトが守っていく。

家族の絆は、何よりの心の支え。


鶴峯家のパパ・裕と、ママ・志保が、

自ら2人の子育てをしながら、

色々な人の様々な形の育児の悩みを目の当りにする。


志保本人の母からのプレッシャーは、

長年の胸のつかえだった。

愛情と言う名に隠れた、母の自己陶酔の押しつけに、

志保の心の容量が溢れかけた瞬間、

夫・裕の機転が志保を救う。



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この世の春 宮部みゆき [作家ま行]


この世の春 上/下

この世の春 上

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社: 新潮社
  • 発売日: 2017/08/31
  • メディア: 単行本



この世の春 下

この世の春 下

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社: 新潮社
  • 発売日: 2017/08/31
  • メディア: 単行本




精神の成す異変なのか、
それとも怨霊の仕業なのか。


医学で解明できる事象と、
科学でも解明できぬ事象が交錯しあう。



乱心とされ、五香苑に幽閉された北見重興公。


父である大殿を殺害するは、鬼と化した狂気の姿。

幼き男子で優しい心を持つ琴音の名を持つ姿。

妖しく泣き叫ぶ女は・・・


繰り返し現れる複数の魂は、自らを守るための心の叫び。



呪をかけるために行われた惨い事実。

十六年前の幼き男子の失踪事件は、

北見家を陥れるための企みと繋がりがあった。


幼き時に父から苛められた忌まわしき記憶。

白い面にかけられた呪。


死者の霊魂に呼びかけ、意を通じ合わせる「御霊繰」

昔、御霊繰屋が住むの出土村が焼き払われた件。

闇に葬られた真実と、すべてが繋がっていく。



重興の心が、浄化されるは、

過去の出来事と因縁を理解した時。



真実を探るために、重興を救う為に、

闇に葬られた幼き魂を救う為に、皆、立ち向かう。








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幻想温泉郷 堀川アサコ [作家は行]


幻想温泉郷 (講談社文庫)

幻想温泉郷 (講談社文庫)

  • 作者: 堀川 アサコ
  • 出版社: 講談社
  • 発売日: 2016/12/15
  • メディア: 文庫



幻想郵便局」の続編。
微妙に「幻想電気館」も絡んでいたり・・。

この世とあの世をつなぐ登天郵便局にて起こる

不可解な現象。


死者が、成仏せずに消える?!


「死者と生者のルールが破られ、

生者は死へと、死者は生へと執着している。

死にきれぬ死者を生む不毛の地が、

どこか近くにある!」


”罪を洗い流す温泉”


謎の鍵は、この温泉にあるのか。

解き明かすべく、アズサは今回も奔走する。



またもや堀川ワールド全開!

軽快な語り口で、楽しませてくれます。

怖い物語と思いきや・・・。

奇怪な登場人物たちを、勝手に想像して、ニンマリ。

憎めない者たちが、怖さをまろやかにしてくれます。

ふふふ。





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ぞろりぞろりとやさいがね ひろかわさえこ [絵本・児童書]


ぞろりぞろりとやさいがね

ぞろりぞろりとやさいがね

  • 作者: ひろかわ さえこ
  • 出版社: 偕成社
  • 発売日: 2017/09/20
  • 形態: 絵本



台所のかたすみで、忘れられ、

すっかり傷んでしまった野菜たち。

月夜の晩に、ぞろりぞろりとでかけます。

芽の出たジャガイモ、玉ねぎ、

しなしなになったねぎやごぼう、

トマトにピーマン・・・・


「だれにでも まちがいはあるものじゃ」

みみずおしょうの言葉。


野菜たちは、みな笑顔で・・・・。

生まれ変わる為に。


切なくも、ちょっとくすっとさせられる絵本です。




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宮辻薬東宮 宮部みゆき他 [作家ま行]


宮辻薬東宮

宮辻薬東宮

  • 作者: 宮部 みゆき他
  • 出版社: 講談社
  • 発売日: 2017/06/21
  • 単行本(ソフトカバー)



宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、
東山彰良、宮内悠介の
頭文字をとって「宮辻薬東宮」

今を代表する作家さんの書下ろしアンソロジーです。
テーマはホラーのバトンリレー。

宮部さんを筆頭に、続く摩訶不思議な世界。

じわりと何気に迫る恐怖。

さすが、巨匠たちの作品は、奥深く、新しい。

ホラー好きはもちろん、
そうではない方にも、おすすめです。



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