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緑色のうさぎの話 道尾秀介 半崎信朗 [作家ま行]





「月と蟹」で直木賞を受賞した道尾さんが、
17歳の時に描いた絵本です。

20年経ち、半崎信朗さんの絵で発行されました。
とても素敵です。

道尾さんの繊細な文章や詩が、
絵ととても合っています。



切なく、儚い生命

社会での生きづらさ

他と違っていても大丈夫

本当の心は、温かい











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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編 村上春樹 [作家ま行]

騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編
著者: 村上春樹
出版社: 新潮社
価格: ¥ 1,944
発売日: 2017/02/24
発売日: 2017/02/24


「騎士団長殺し」の画が導き出した世界の環.

死期が迫る作者・雨田具彦の無念を解消させようと
操られるがごとく、その環に巻き込まれる。

画を媒介に次々に現れるメタファーなるもの。

光は影、影は光

無と有の境界で、見たものとは・・・・


現実に、もう一つの世界は、
繋がりあい、不確かな、しかし強固な感覚を運んでくる。

自分の中で、信じ続けられるのなら、
それは確かな事なのである。



「1Q84」を思い出しました。
世界観に通じるものがあって、
独特なワールドに引き込まれます。
現実の世界のリアルさと、非現実的な世界が、
立体と平面のようで、相反するものとして捉えられる反面、
日常に必然的に取り込まれていく様で、
その境目が凄いと思いました。








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騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編 村上春樹 [作家ま行]

騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編
著者: 村上春樹
出版社: 新潮社
価格: ¥ 1,944
発売日: 2017/02/24


村上春樹氏の最新作。

「時間を自分の側につけなければならない。」

これまで描いてきた肖像画への気持ち。
突然告げられた妻からの別れ。

歯車がどこかで狂い、
あるべき道が目の前から消えた。

ひとり旅に出る。

頭から離れない「白いスバル・フォレスターの男」

愛車のプジョーが自分の代わりに死んだ。


その後、旧友である雨田政彦の父具彦の家に
住むことになる。

高名な日本画家である雨田具彦。

屋根裏から出てきた一枚の絵画。

タイトル 「騎士団長殺し」



一人豪邸に住む「免色」という男からの肖像画の依頼。

何かに導かれるように、起こる奇怪な事象。

深夜の鈴の音。

根源を突き止めるも、
謎のイデア、騎士団長と名乗る
不可思議なものの出現。

底の知れない男「メンシキ」の画を書き進めるうちに、
今までにない程のあふれ出る衝動に突き動かされ、
一心不乱に描き上げた肖像画は、
何物にも代えがたいものになった。

内なる声、奥深く渦巻くものは、
自らの衝動によって、被写体と同化する。


メンシキの次なる依頼。
自分が足を踏み入れてよいのか。

しかし、描きたい気持ちには抗えなかった。

ある少女の肖像画を描き始める・・・・。



静寂の中に、自分の考えを超える出来事。

一人考え、物事を組み立て、検証するも、
全ては自らの範囲を超えたところにある。

受け入れ、再び静謐さを取り戻すことは、
並大抵の事ではないだろう。



「時間を、味方につけなくてはならない。」




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羊と鋼の森 宮下奈都 [作家ま行]

羊と鋼の森
著者: 宮下奈都
出版社: 文藝春秋
価格: ¥ 1,620
発売日: 2015/09/11


2016年本屋大賞受賞作品。

情景が目の前に浮かび上がる感覚で
物語に引き込まれます。


森の静謐さと生命の息吹、自然の力強さ、
研ぎ澄まされた音・・・。

音は、自然との対話・・・

森の中にいると、自由を感じる。

ある日、学校のピアノに調律師を案内した事がきっかけで、
平凡な僕に、未来への希望が見えた。

その調律師は、素晴らしかった。
いつか、いつか僕も、その音を作りたい。

調律師養成の学校で勉強をし、
あこがれの調律師である板鳥氏のいる江藤楽器に就職した。

先輩の柳さんに付いて、調律を学ぶ。
様々な試練、挫折を繰り返す。

どうしたら上手くできるのだろう。

ある双子の女子高生のピアノの調律が、
後の僕の進むべく道を教えてくれた。

ピアノの個性を見つめ、
弾く人の特性を考慮し、
能力を発揮できるように、音を作り出す。


音は、奏でる者の心を浮かび上がらせる。




ピアノ演奏の素晴らしさを支える調律師。
音に対して、これほどまでに深く関わりあっているとは、
正直、知りませんでした。
私も、昔ピアノを習っていましたが、
ピアノに対しての強い思い入れはありませんでした。
何十年も調律されていない実家のピアノが
かわいそうになりました。(--,)





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希望荘 宮部みゆき [作家ま行]

希望荘
著者: 宮部みゆき
出版社: 小学館
価格: ¥ 1,890
発売日: 2016/06/20


誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」に続く杉村三郎シリーズです。

ドラマで観た「名もなき毒」「ペテロの葬列」の
杉村役・小泉孝太郎氏が
ずーっと頭の中で登場していました(^。^;)

ただ事件を解決に導くだけではなく、
杉村氏や登場人物、事件の深底に人間味があるところが、
この小説の魅力だと思います。



杉村三郎は、家族も仕事も失い
実家に戻り生活する中、
以前、数々の事件に巻き込まれていた(引き寄せていた)経歴が、
地元の探偵事務所の目にとまり、
ある事件に関わることになる。

その後、地元から離れ、
単独で東京に探偵事務所を構えることになった杉村。
やはり事件を呼ぶのか?!依頼が舞い込む。

事件を解決する上で大切な事。
関わりのあるすべての人たちの思惑、希望、心情を把握する。
言葉の裏に隠された本当の意味を解明するために、
杉村は持ち前の洞察力を発揮する。

今回も、難事件を次々に解決に導いていく。



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コンビニ人間 村田沙耶香 [作家ま行]

コンビニ人間
著者: 村田沙耶香
出版社: 文藝春秋
価格: ¥ 1,404
発売日: 2016/07/27


第155回芥川賞受賞作。
とても読みやすく、面白かったです。


「普通」とは何なのか。


子どもの頃から、人は私を怪訝な目で見る。

親が私の事で、泣いている。

なぜ、泣いているのかわからない。


いつしか、自分の言葉は一切、口にせず、
行動も起こさなくなった。


そして大人になった。

18年間、コンビニでバイトをしている。

36歳、独身、彼氏なし。

話し方、身の回りの物、服装などは、

すべて、周囲の人を真似ることで、

バランスをとってきた。


私には、感情がない。


成り行きで同棲することになった白羽。

彼も、社会から外れた感覚を持つ。

妹に男と住んでいると話すと「治った」?などと、大喜びされた。

喜ばれたので、しばらく飼ってみることにした。

そして、エサを与える。


飼い続けるには、もっと収入が必要である。

バイトを辞め、就活するが・・・。

結局のところ。。。




異分子を排除するような世の中。

みんな一緒が、普通なのか?

普通をみんな装っているだけなのではないのか?

大多数が理性という名のもとに、

意識的に頑張っているのではないか・・







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スタフ staph 道尾秀介 [作家ま行]

スタフ staph
著者: 道尾秀介
出版社: 文藝春秋
価格: ¥ 1,728
発売日: 2016/07/13


ランチワゴンを経営する夏都。
別れた旦那がローンと共に残していったワゴン。
お客もそこそこ来て、
ある微妙な数学教師も通ってくる。

ある時、保健所を装い乗り込んできた若者に、
ワゴンごと連れ込まれた先には、
中学生アイドルのカグヤとその取り巻きがいた。

カグヤの姉は結婚を控えた有名な女優。
昔のスキャンダルの証拠写真を消す為に、
夏都は拉致されたようだ。

が、人違いだった。

乗りかかった船というか、夏都の性分というか、
預かっている姉の息子である智弥が
カグヤのファンであると
思い込んでいたこともあり、
この件に、関わることになる。

数学教師と智弥も、仲間に加わり、
事に挑む。

写真の削除は、簡単なものではなかった。
色々な思惑が、事件を難解にしていった。



事の真相は、
あまりにも予想に反するもので、
同時に、登場人物が中学生だった事を
改めて思い知らされたラストでした。

エンターテイメント性が高く、
時々、クスッと笑えたりも。







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ユートピア 湊かなえ [作家ま行]

ユートピア
著者: 湊かなえ
レーベル: 集英社
価格: ¥ 1,512
発売日: 2015/11/26


笑顔の裏に隠された真実の顔。

善意と悪意は表裏一体。

以前起こった殺人事件。
犯人は未だ捕まってはいない。


海辺の田舎町に住み、仏具店を営む菜々子。
この町に転勤で越してきた光稀。
そして、この地にアトリエを建てた健吾と共に住む
陶芸家のすみれ。

菜々子の娘・久美香、光稀の娘・彩也子。
事故で車椅子に乗る久美香の友達である彩也子。

彩也子の作文がきっかけで、
すみれを中心に慈善活動を始めるも、
それぞれの思惑が、本音と建て前を交錯させる。

そんな中、殺人犯が顔を整形して
この町に住んでいるという噂が・・。

ある日、久美香と彩也子が誘拐?!され。。。
すみれのアトリエが火事になり・・・


封印された過去。

すべてのピースがはまった時、
真実が明らかになる。



大人の事情、心情がとても伝わってきます。

子供は見ています。









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神様に一番近い動物 水野敬也 [作家ま行]

神様に一番近い動物 ~人生を変える7つの物語~
著者: 水野敬也
出版社: 文響社
価格: ¥ 1,490
発売日: 2016/03/09


「夢をかなえるゾウ」で有名な水野氏の著書。

かわいいイラストが、和みます。


命とは何か。

動物から人間へのメッセージ。

牛として生まれ、やがて身を犠牲にする。
定めとして受け入れるも、
同じ命を持つ人間は、
その身を捧げる者はいない。

ならば、この牛の命、
食す事、皮ジャンになる事、
すべてにおいて、
いただく人間は、感謝し、大事に扱うべきである。

最後の、牛がネズミと共に書いた文章。
ジーンときました。

私たち人間の命は、
こうした動物たちの命からいただいたもの。

いただきますの意味を、
改めて思い、
心から命の繋がりを認識すべきである。


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うちのご近所さん 群ようこ [作家ま行]

うちのご近所さん
著者: 群ようこ
出版社: KADOKAWA/角川書店
価格: ¥ 1,512
発売日: 2016/02/27


長く住んでいると、
色々な近所の情報が入ってくる。

情報通なおばさんが、
いつも目を光らせていて、
近所事情に、やけに詳しい。

マサミは、この家で生まれ育ち早40年。
家を出ようと思いながらも、居ついている。

迷惑者であるギンジロウや、
同級生の四角顔のオサム、
いつの間にか住み着き、風のように去っていったインド人たち
みんなから慕われているセンドウさん夫婦・・・

マサミの周りには、気になる人たちがいっぱい。

近所付き合いが希薄になった現代、
今でも、地域によっては、
濃厚なところもあるのです。

良い面、悪い面、多々あると思いますが、
人と人の繋がり、素敵ですね。



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