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月の満ち欠け 佐藤正午 [作家さ行]


月の満ち欠け

月の満ち欠け

  • 作者: 佐藤 正午
  • 出版社: 岩波書店
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 単行本



第157回直木賞受賞作。

ファンタジーとも違い、

不思議な出来事を、現実視していく過程が、

とても力強く描かれていて、

作者の思い入れが深く伝わってきます。




科学では証明できない出来事が、

真実味を持って、目の前に現れる。


理性と空想、真実と妄想、

心の目で、見極めた時、

確信する。

この子は、あの人の記憶を持つ、

あの人の生まれ変わりなのだと。


幾重にも繰り返される魂の継承。

愛する人に再び逢う為に。

「瑠璃」と名付けよとのお告げから、

その子の数奇な運命が始まる。


不慮の事故、理解しがたい事件、

これまでに2人が、この世を去った。

それでも、諦めなかった。

アキヒコさんに逢うまで、

自らの魂を、生まれ変わらせる。

そして、三度目・・・。



「瑠璃も玻璃も照らせば光る」

格言と共に・・。


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検察側の罪人 雫井脩介 [作家さ行]


検察側の罪人

検察側の罪人

  • 作者: 雫井 脩介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: 単行本



今年8月、木村拓哉・二宮和也共演の映画として公開される
話題の原作本です。



ベテラン検事・最上と、

教官時代の教え子である若手検事・沖野が織りなす

壮絶な心理戦。

そこに隠された思惑とは。




老夫婦殺害事件の容疑者にまつわる過去。


最上の中に湧き起こる衝動は、

以前、証拠不十分で時効を迎えた事件に通じていた。


沖野が自供を引き出そうと、

猛烈に容疑者を追い詰めるも、

何か、釈然としない感覚が、

徐々に、心を占めていく。



自分に嘘がつけない沖野が取った行動は・・。




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お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 真堂 樹 [作家さ行]


お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)

お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)

  • 作者: 真堂 樹
  • 出版社: 集英社
  • 発売日: 2015/02/20
  • メディア: 文庫



とても平和に読めるライトノベルです。

のほほほーんと、何も考えずに読めます。



精悍な顔立ちのクールな僧侶・空円と、

黒スーツで営業に出るくだけた僧侶・覚悟、

2人が住む孤月寺に、倒れこんだ三久。

全く性格の違う3人が、この貧乏寺で

たくさんの猫と共に暮らしている。


三久が来てから、ちょいちょい周りに起こる事件?!に

関わることになる。


三久は、寺に居候しながら、

共に修行に励む。

この寺、空円、覚悟の行く末は・・・・。





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新訳 星の王子さま アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ [作家さ行]


新訳 星の王子さま (宝島社文庫)

新訳 星の王子さま (宝島社文庫)

  • 作者: アントワーヌ・ド サン=テグジュペリ
  • 出版社: 宝島社
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: ペーパーバック



何度も目にする本ですが、
まだ読んだことがなかった有名本、
この度、新訳で初読みです。



誰しも心に持つ「反大人」の部分。

死を覚悟した時、現れた無垢な王子さま。


問いかける言葉に対する矛盾した答え、

かみ合わない会話。

ダメな大人たち。


すべては、理性の元に隠された人間の裏側。

自分を見つめる機会が与えられたとき、

きっと現れる顔。


希望が持てた時、我に返り思う、

探し求めていたものの本当の意味を。




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あの頃トン子と 城 明 [作家さ行]

あの頃トン子と
著者: 城 明
出版社: 講談社
価格: ¥ 1,620
発売日: 2017/01/18


かなり、あんまりだ。

文章の在り方は、置いておいて・・・。
久々に愕然としてしまう話を読みました。

・・人情的に、いかがなものか。


養豚を営む洋一が、
子豚にトン子と名付けて芸を教えた。
面白がった幼馴染のマナブが、
指導に夢中になってしまい、
トン子は、色々芸を覚え、
「トンコ」「エサ」という言葉も発するようになった。

優秀なトン子は、有名になり、
テレビで紹介されると、人気急上昇。
東京で、活動するまでに・・。
しかし、無理をし続けたトン子は、ついに!

その後、田舎に戻り、普通の豚と同じように育て・・・・

?!?!?!





えええ。
放っりっぱなしかい。

トン子が可哀想過ぎる。


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主夫のトモロー 朱川湊人 [作家さ行]

主夫のトモロー
著者: 朱川湊人
出版社: NHK出版
価格: ¥ 1,728
発売日: 2016/05/26


現実的な日常をリズミカルに描く、
とても読みやすい小説です。

会社勤め人から主夫になったトモロー。
インテリアデザイナーとして、
バリバリ会社で働く妻を支え、
愛娘チーコの育児も担当、
日々、忙しく暮らしていた。

チーコを連れて公園通いをするも、
子ども連れは、母親ばかり。
通い続けるのは、至難の業。
世の中を、思い知る。

しかし、若いやんちゃパパと知り合い、
イクメン同志になる。
しかし、様々なトラブルにも直面する・・・。


女性が育児をする事を、
当たり前だと思ってはならない。

外で仕事をしてきたトモローだから、
主夫として家庭を守る立場の苦労が、
痛いほどわかった。

外で働く事と、同じくらい大変なのだ。

最近は、イクメンが増えている?のかもしれませんが、
夫婦で家庭の事、子供の事に関わることで、
大変だけど、楽しい、
そんな視野の広い人々の世の中になれば、
もっとゆったり生きられるのでは・・。

そう感じさせてくれる小説でした。









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今日からは、愛のひと 朱川湊人 [作家さ行]

今日からは、愛のひと
著者: 朱川湊人
出版社: 光文社
価格: ¥ 1,728
発売日: 2015/06/18


記憶を失くした天使?追いかける悪魔?

灰色の幽霊・・・・。

何かが、違うような・・。



人の数だけ世界があって、
同じものを見ていても、
それぞれ感じ方や見え方が違うように、
人は、それぞれの認識の中で生きている。

パラレルワールド。

ある人の世界に、呼び寄せられた3人。
次元を超えて、辿り着いた世界は、
自分にとって、心地よい場所だった。

最悪な過去。
その中の自分は、大事なことに気付けなかった。
否定し続けるだけで、
他人の事は考えなかった。

育った環境、家族によって、
歪められた道。
その場に身を置き続け、何も見出せないまま、
大人になった。
鬱積した思いは、行き場を失くし、
やがて・・・。

過去を変えることはできない。
でも、今の気持ちを変えることはできる。

違う世界で体験した思いやり。


気付かせてくれた。




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たんぽぽ団地 重松清 [作家さ行]

たんぽぽ団地
著者: 重松清
出版社: 新潮社
価格: ¥ 1,728
発売日: 2015/12/22


次元を超えた感動作。

流石の重松氏ワールドです。


昭和、全盛だった団地。

今や、住む人も少なくなり、存続の危機となっている。


かつて、この地で行われたドラマ撮影。

当時の主役だったワタルの思いは、

ドラマの続編を撮る事だった。


「たんぽぽ団地の秘密」


当時を知る祖父や父。

携わった人々。

亡くなった祖母の思いは、

続編のシナリオとして、眠っていた。


全盛だった時期、活気ある風景、

「時空たつまき」によって、

当時のワタルが見せてくれた幻。


忘れていた心。

大切な約束。


昭和の古き良き時代の温かい人情が、

現代の私たちに教えてくれた事。


今、この地に関わったすべての人たちが、

時代を超えて、終結した。

未来に向かう私たちへの、

大切なメッセージ。







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無限のビィ 朱川湊人 [作家さ行]

無限のビィ (文芸書)
著者: 朱川湊人
出版社: 徳間書店
価格: ¥ 2,484
発売日: 2015/03/10


魂だけの存在。

生命体の中に入り込み、その命を繋いできた。

我の名は、無限のビィ。

同類であるエイと出会う事を目標に、

人間界を彷徨う。


小学生の信悟は、念じると物を操れる能力を持っていた。

信悟の通う小学校に赴任してきた女性教師。

彼女が現れてから、この町に不可解な事件が起こり始めた。

10年前、この地で起こった脱線衝突事故。

様々な思惑と因縁が、入り交じったこの地で、

何が起こっているのだろうか。


狂暴化した無限のビィ。

街が荒れていく。

どうすれば、事態を収拾できるのか。


身体を乗っ取られ、捨てられた先には、

魂のない身体だけが残される。

彷徨いし魂は、何処へ。



不可解な永遠の魂は、どこから来たのか。






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ホテルローヤル 桜木紫乃 [作家さ行]

ホテルローヤル
著者: 桜木紫乃
出版社: 集英社
価格: ¥ 1,512
発売日: 2013/01/04


第149回直木賞受賞作。

釧路市出身の桜木さん。

露骨な題材ですが、

表現が、柔らかく、静寂さを感じる独特の描写で、

不快感を与えない不思議さがあります。


釧路湿原を背景に、ひっそり佇むホテルローヤル。

今や、閉鎖され、廃墟と化している。


このホテルに関わった人々。

戸惑い、欲望、寂しさ。


日常と非日常の間で、揺れ動く人間模様。


時は、開業の経緯までさかのぼる。


そして、時は容赦なく、流れ続ける。


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