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定年オヤジ改造計画 垣谷美雨 [作家か行]


定年オヤジ改造計画

定年オヤジ改造計画

  • 作者: 垣谷美雨
  • 出版社: 祥伝社
  • 発売日: 2018/02/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



定年を迎えた「オヤジ」にぜひ読んでもらいたい。


長年の会社務めを理由に、家庭のことはすべて妻任せ、

女は生まれつき母性を持っている、

育児も家事も、女がやるもの。

そんな、時代錯誤な常識外れ甚だしく、

しかし凝り固まった信念は、容易に揺るぐことはない。


定年退職後、そんな考えの夫が与える妻への影響を、

夫は知る由もなかった。

具合が悪いと、最低限の家事しかしなくなった妻。

明らかに避けられている。

妻の気持ちを察することなく、持論を声高々に発する夫。

娘にも、アンタ呼ばわり。

悠々自適な定年生活なはずなのに、これはどうしたことか!

同じ世代の男達の考え方も同じだ、おれは間違っていない。


そんな中、息子夫婦の孫2人の保育園送り迎えを

引き受けてしまった。

嫁が帰ってくるまで、2人の相手をしなければならない。

子供の世話など、女がするもの、

母性がない男には無理だ。

だが、子供は待ってはくれない。

やれ、おなかがすいた、おむつが汚れた、

よくわからないが泣く、容赦なく泣き叫ぶ。

だが、妻は来てくれない。

ほんの数時間の事だが、ヘトヘトになった。

どうしておれがこんな事を・・・。


同期の話、実家での兄弟の話、

はたまた近所の公園での話、保育園での話、

子供を面倒見る側から見た風景は、

今まで自分が思っていた事と全く違っていた。

育児は苦行の意味がわかった気がした。

まさしく持論は、神話でしかなかった。

自らの体験で、妻や嫁の気持ちがやっと少し理解できた。


そんなおれの息子は、

どうやらおれの考えを引き継いでいるらしい。

嫁の話を聞いていると、自分が責められている気がする。


「夫源病」

妻のストレスは、どうやら自分のせいらしい。


夫婦の危機に陥らせないためにも、

息子にも育児の大変さを、相手を思いやる気持ちを、

立場は同等だということを、

教えなければ・・・。






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