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嫁をやめる日 垣谷美雨 [作家か行]


嫁をやめる日

嫁をやめる日

  • 作者: 垣谷 美雨
  • 出版社: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/03/17
  • メディア: 単行本



突然の夫の死。

残された妻は、どうすべきか。


夫の両親が、執拗に嫁としての立場を強要する。

笑顔の裏にある思惑は、

将来、自分たちの面倒を、更には引きこもりの娘の面倒を

みてもらうためだけ。

田舎暮らしの行き届いた監視の目が、光る。

合鍵で、勝手に家に入り込む姑。

いつしか、息が詰まりそうになってきた。



昔から手のかからない聞き分けの良いいい子。

甘え上手な妹ばかりかまわれて、

母からの、「お姉ちゃんなんだから!」の言葉。

自分の気持ちを押し込め、何でも言うとおりにしてきた。


親族問題に悩んでいると、

父から言われた言葉。

「夏葉子は、つぶしてもいい人間なんだよ。」

優しい、断れない、何でもやってくれる、

言いくるめられる存在。

残酷な言葉だが、実際、ずるい人間と、

損をする人間はいる。


嫁を辞める方法。

「姻族関係終了届」を役所に提出すれば済むらしい。


父と共に、舅姑と話し合う為に、夫の実家を訪れる。


決して、相手を非難してはいけない。

自分がどう感じたか、どんな嫌な思いをしてきたか、

何が悲しかったかを、

相手のテリトリーには入らずに、

自分だけの世界で話す。


父からの助言を胸に、

いざ!!






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月の満ち欠け 佐藤正午 [作家さ行]


月の満ち欠け

月の満ち欠け

  • 作者: 佐藤 正午
  • 出版社: 岩波書店
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 単行本



第157回直木賞受賞作。

ファンタジーとも違い、

不思議な出来事を、現実視していく過程が、

とても力強く描かれていて、

作者の思い入れが深く伝わってきます。




科学では証明できない出来事が、

真実味を持って、目の前に現れる。


理性と空想、真実と妄想、

心の目で、見極めた時、

確信する。

この子は、あの人の記憶を持つ、

あの人の生まれ変わりなのだと。


幾重にも繰り返される魂の継承。

愛する人に再び逢う為に。

「瑠璃」と名付けよとのお告げから、

その子の数奇な運命が始まる。


不慮の事故、理解しがたい事件、

これまでに2人が、この世を去った。

それでも、諦めなかった。

アキヒコさんに逢うまで、

自らの魂を、生まれ変わらせる。

そして、三度目・・・。



「瑠璃も玻璃も照らせば光る」

格言と共に・・。


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検察側の罪人 雫井脩介 [作家さ行]


検察側の罪人

検察側の罪人

  • 作者: 雫井 脩介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/09/11
  • メディア: 単行本



今年8月、木村拓哉・二宮和也共演の映画として公開される
話題の原作本です。



ベテラン検事・最上と、

教官時代の教え子である若手検事・沖野が織りなす

壮絶な心理戦。

そこに隠された思惑とは。




老夫婦殺害事件の容疑者にまつわる過去。


最上の中に湧き起こる衝動は、

以前、証拠不十分で時効を迎えた事件に通じていた。


沖野が自供を引き出そうと、

猛烈に容疑者を追い詰めるも、

何か、釈然としない感覚が、

徐々に、心を占めていく。



自分に嘘がつけない沖野が取った行動は・・。




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感染夢 明野照葉 [作家あ行]


感染夢 (実業之日本社文庫)

感染夢 (実業之日本社文庫)

  • 作者: 明野 照葉
  • 出版社: 実業之日本社
  • 発売日: 2011/06/04
  • メディア: 文庫



ずっと気になっていた作家さんの一人、
明野さんの作品を読みました。

ホラーものです。
怖いです。
ラストの余韻が、更なる恐怖を与え、
ムズムズ感が残ります・・。



謎の悪夢から始まり、
実際に起こる狂気な事件。

精神が徐々に追い詰められ、
自制が効かなくなる。

破滅へと導く怨念は、
はるか遠く昔、
ある地域で起きた忌まわしい出来事からのもの。

祠が壊され、封印が解かれた今、
当時の村民の血を受け継ぐものに、
禍が襲いかかる。

現代に生きる子孫たちは、
身に迫る恐怖と闘いながら、
無念な死を遂げた女性を弔うべく、
立ち向かう。


平穏な生活は、取り戻せるのか。






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トラップ・ハウス 石持浅海 [作家あ行]


トラップ・ハウス (光文社文庫)

トラップ・ハウス (光文社文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社: 光文社
  • 発売日: 2014/11/12
  • メディア: 文庫



以前、「ブック・ジャングル」を読み、
ハラハラドキドキした記憶があります。
少しぶっ飛びな展開のミステリーで、
残酷で笑えないけれども、
ゲーム感覚が漂う、
そんな重いようで軽い不思議な作風です。


脱出不可能になったトレーラーハウス内で

次々に起こる謎。

楽しいはずの大学卒業旅行が一転、

悪夢と化す。


一人が死亡、二人が失神と不吉さが増す中、

他は画鋲での怪我や告知ボヤなど、

何か腑に落ちない点も見られる。


1時間ごとに鳴る目覚まし時計。

そこに隠された罠と、意味深な内容の紙。

犯人の目的は何なのか。

犯人は、誰なのか。。





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ふなふな船橋 吉本ばなな [作家やらわ行]


ふなふな船橋 (朝日文庫)

ふなふな船橋 (朝日文庫)

  • 作者: 吉本ばなな
  • 出版社: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2018/03/07
  • メディア: 文庫



吉本ばななさんの穏やかで、静かな、
それでいて、痛いほど伝わる非日常的な心情表現が
とても心に響きます。

ありそうでなさそうで、曖昧な事でも、
素直に受け入れられる、
しかも、色々な経験が人間の考え方を変え、
徐々に前向きになっていく過程が、
静かに空気のように伝わってくる感が、とても心地よいです。

さすがです。





人生の岐路に立たされた時、

迷い悩んだ時、

素直に自分の胸に聞いてみる

YesかNoか。


15歳時、両親の離婚により、
母が行く道についていくか否か迷い、
あの時、Noを選んだ。

母の悲しい顔は、忘れられない。
その時、母からもらった黄色い梨の妖精のぬいぐるみは、
その後、ずっと心の支えになっていく。

おばさんの家で暮らす中、
寂しい時に夢の中に出てくる少女との不思議な出会いは
私に与えられた使命。

当時、付き合っていた彼との予期せぬ別れ、絶望、
闇に突き落とされたような暗さ、痛み、
彼の幸せを思い、
静かに傷が癒えるのを待った。

次第に、色々なものが見えるようになってきた。
普通に過ごしてきた日常も、
見方が変われば、違って見える。
自分中心から、客観的に自分を含めた環境を見ると、
世界が広がって見えた。
まさに、時の流れと共に、這い上がっていく。

そこに、まさかの元彼の復縁宣言。

一瞬、目の前が明るく輝いた。
しかし、迷っている。

自分が本当に望む道は、
何なのか。

打算、執着、優越
一時の感情

一瞬、15歳の決断を思い出した。


あの時の正直な、YES、NOを。




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春の陽気 [日記]

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東北の桜が一気に咲きました。


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錆びた太陽 恩田陸 [作家あ行]


錆びた太陽

錆びた太陽

  • 作者: 恩田 陸
  • 出版社: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2017/03/21
  • メディア: 単行本



多岐にわたる創作で、

ジャンルを問わない恩田氏。

未来への警告を含みながら、

現代人のあるべき姿を知らしめる小説。


原発事故で汚染された地域。

人間は踏み込んではならない地。

巡回するロボットたちが目の当りにするこの地は、

かつての人間がゾンビ化した生命体や、

巨大化した多尾の猫、

帯電し、刺激で爆発する大きな球体などがある、

危険な地として、封鎖されていた。


そこに現れた国税庁から来たという若い女性・財前徳子。

唯一人間である彼女の真の目的は・・。


ある日、封鎖されたこの地を、

核廃棄物置き場として活用しようと企む政府の陰謀を

彼らは知ることとなる。


ロボットであるボスをはじめとする面々と、徳子、

更なる犠牲を出さず、事を収束させるために、

ある計画を実行する。






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お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 真堂 樹 [作家さ行]


お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)

お坊さんとお茶を 孤月寺茶寮はじめての客 (集英社オレンジ文庫)

  • 作者: 真堂 樹
  • 出版社: 集英社
  • 発売日: 2015/02/20
  • メディア: 文庫



とても平和に読めるライトノベルです。

のほほほーんと、何も考えずに読めます。



精悍な顔立ちのクールな僧侶・空円と、

黒スーツで営業に出るくだけた僧侶・覚悟、

2人が住む孤月寺に、倒れこんだ三久。

全く性格の違う3人が、この貧乏寺で

たくさんの猫と共に暮らしている。


三久が来てから、ちょいちょい周りに起こる事件?!に

関わることになる。


三久は、寺に居候しながら、

共に修行に励む。

この寺、空円、覚悟の行く末は・・・・。





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函館にて [日記]

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八幡坂です。

まだ風が冷たく肌寒い函館、

旦那の故郷、用事があって訪れています。

あと1カ月ほどで、桜[桜]満開でしょうか。


久しぶりの函館。

この季節は、観光客も疎らです。

今の静かな街並みは、

徐々に緑を携え、新たな装いを纏います。

生命の息吹を感じる春です。



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